この地域を襲う物価高騰の波|卸売として少しでも顧客の負担が軽くなるよう対応を慎重・丁寧に

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ウッドショックに続くアイアンショック
鋼材が受けた影響と建築資材として卸しを行う会社の対応

インタビュー:山本 憲吾(やまもと けんご)
株式会社山本商事 代表取締役


物価高騰による影響

 鋼材は2019年まで、緩やかな価格の上げ下げを繰り返してきましたが、2020年から急激に上昇し、現在もまだ上がり傾向です。

 ここにきて原材料となる鉄スクラップの価格が落ち着いてきたので、そろそろ高値のまま安定すると予想しています。

 価格上昇の要因としては、新型コロナウイルスの影響による石油・石炭・鉄スクラップの高騰が1番の原因です。さらにロシアのウクライナへの軍事侵攻、国内外のインフレと円安が重なり、現在の鋼材価格の上昇につながっています。

 鋼材の中でも価格が変動しやすいH形鋼、鉄筋が2020年から比較すると約80%の値上げになっています。

 ウッドショックという言葉をよく耳にしましたが、アイアンショックも同時に起き、建築費は数年前まででは考えられないくらいに高騰しています。

お客様への対応

 弊社としては毎月の値上げのアナウンスをこまめに行い、少しでも安い価格で材料を買っていただこうと打ち合わせを適宣おこなっています。

 今後の目標としては、お客様に建築資材の安定供給をおこない、現場がスムーズに進み、お客様に利益が上がるように日々努力していきたいと思います。

(取材/2022年8月25日)