中国料理、カラオケボックス
コロナ禍の現状
日中にカラオケができる喫茶店「昼カラ」での新型コロナウイルスの集団感染が北海道で相次ぎ、業界全体に打撃を受けたカラオケボックス。カラオケボックスの現状と飲食店の取り組み。
インタビュー:上原 成二(うえはら じょうじ)
中国料理 大和殿 代表取締役
コロナによる影響はありましたか
■カラオケ&Café DENDEN
緊急事態宣言の発令、カラオケでクラスターが発生、カラオケボックスでクラスターは発生していませんが、メディアで終始カラオケは危険というような報道があり、売り上げは10%ほどまで落ち込みました。その後、カラオケボックスの休業要請がなされ、休業中は雇用調整助成金を活用し、従業員の雇用を守ることに努めました。
緊急事態宣言解除後も平日は厳しい状況が続きました。Go To Eatがはじまり、一時は回復の兆しが見えましたが、再度発令された首都圏の緊急事態宣言後は30%ほどまで再び落ち込んでいる状況です。
コロナ前から店舗では、カラオケボックス協会の衛生マニュアルに則り、アルコールでのマイク、デンモク、テーブルその他機材の消毒は行っていました。コロナ禍では、ご利用後の消毒をさらに強化し、プラズマクラスターも導入して、安心してカラオケを楽しんでいただけるように取り組んでいます。
■中国料理大和殿&とんかつ専門とん殿
休業には至りませんでいたが、緊急事態宣言後は一時50%ほどまで売り上げが落ち込みました。Go To Eat、Go To トラベル、中標津町に助成して頂いたタクシーイーツやプレミアム商品券の利用を促し、ランチタイムは前年並みの推移まで回復しています。
しかし、Go To Eat、Go To トラベルの停止、5人以上のアルコールをともなう飲食の自粛要請により、繁忙期である12月の忘年会はキャンセルが相次ぎました。いまだに会食、宴会の予約はゼロが続いています。
こちらの店舗も入口での検温や、消毒液マットも入り口に設置し靴の消毒をして頂いたり、手指消毒の徹底、テーブルとテーブルをパーテーションで隔離、お食事後のテーブルをアルコール消毒、おしぼりを使い捨てに変更するなど、お客様に安心してお食事楽しんで頂けるよう対策を取っています。
コロナ禍ではじまった中標津町タクシーイーツ
どのような状況ですか
新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けたのは、私たち飲食業種だけではなく、タクシー業界も深刻でした。中標津町に相談したところ助成を頂けましたので、飲食店のメニューを中標津市街地であれば100円で、タクシーがご自宅までお届けするタクシーイーツをスタートしました。
タクシー利用回数が約1580回、タクシーイーツでの飲食店利用金額が約632万円、合計では872万円と約900万円の経済効果となりました。タクシーイーツは町の助成金がなくなり次第終了となりますが、通常タクシー運賃での宅配は恒久的に継続できることになりました。
行政に望むことはありますか
札幌、旭川での自粛要請にもかかわらず、心理的に北海道全域での自粛となっているのが現状です。ほとんどの飲食店、カラオケボックス、スナックなどいまだにコロナの打撃を受けています。
新北海道スタイルを徹底し、コロナ対策をしっかり守ったうえでの家族での食事会、4人までの飲食をともなう会食はぜひ利用推進して頂きたい思います。