夢は叶うことを子どもたちに伝えたい
インタビュー:茂木 哲也(もぎ てつや)
中標津PRIDE有志の会/株式会社 リライド 代表取締役
村元 雄一(むらもと ゆういち)
中標津PRIDE有志の会/有限会社 村元カーサービス 代表取締役社長
なぜクリスマスに花火を上げようと思われたのでしょうか
茂木 コロナ禍でお祭りやイベントが何も無くなってしまい、子どもたちのために何かしてあげたいという思いが始まりです。大人でも何人か集まればこういうことができるんだよ、というのを見て欲しかったところも正直あります。
人を呼んで何かするというよりは、一番やりやすいのが花火かなと思いました。なにより花火を上げたいという思いが元々僕の中にあり、村元さんに話をしていました。そうしたら力を貸してくれることになり、今回携わってくれるメンバーが集まりました。「有志の会」は個人的に集まった会で、メンバーの12人の中でも多少手伝いを呼べばできるから中標津高校がいいというのもありました。
今回は20人以上集まって会場の設営や事前の準備を行うことができました。最初は海で上げたくて船頭さんに相談したら了承を得ることができて消防にも許可をもらえたんですが、花火を上げた後はどうしてもゴミがでるので、そのゴミはどうするのかという話になりその話は無くなりました。聞いてみなきゃわからないことがいっぱいあるので、いい勉強になったと思います。
日程については、メンバーに12月31日にカウントダウンで上げたらどうだろうという提案をしたら、元旦からゴミを拾うのは気が進まないという話になり、それなら12月25日がちょうど土曜日だったので、クリスマスがいいのではないかという話になり、今回のクリスマスに花火を上げるイベントが決まりました。決まったのが11月だったので、急ピッチでいろいろ進めていきました。
日程については、メンバーに12月31日にカウントダウンで上げたらどうだろうという提案をしたら、元旦からゴミを拾うのは気が進まないという話になり、それなら12月25日がちょうど土曜日だったので、クリスマスがいいのではないかという話になり、今回のクリスマスに花火を上げるイベントが決まりました。決まったのが11月だったので、急ピッチでいろいろ進めていきました。
あくまでもクリスマスプレゼントがものじゃなく花火ということで、「中標津の夜空にクリスマスプレゼント」というタイトルにしました。
いくつか会場の候補はあったのですが、花火師さんとのお話をさせてもらって中標津高校のグラウンドが、一番条件がよいということで会場として選びました。町で東小学校で花火を上げた時は警備が最低でも50人必要だと聞いていました。中標津高校はフェンスがあるので最低限5人でいよいということもありましたし、町の中でも高い位置にあるので遠くの方からも見られるのは魅力でした。ほかの場所だったらもしかしたら観覧場所を作ったのかもしれません。妥協はできませんでした。
茂木 哲也(もぎ てつや)
村元 雄一(むらもと ゆういち)
どうやって花火師の手配をされましたか
茂木 今回依頼した花火師の方は、旭川の方です。建築関係の川北の会社の作業員が花火やお祭りが好きで、標津のお祭りは必ずこの花火師さんが来て一緒に手伝ったり、こちらからも手伝いに行っているということで、その人に紹介してもらって今回上げてもらうことになりました。
花火師さんは中標津で上げるのは初めてだと言っていました。青年会議所に所属していた時に花火を上げたことはありましたが、個人でやったことはありません。
開催にあたって苦戦したことはあったのでしょうか
村元 苦戦したことは特にありません。協賛金も有志の会の皆さんががんばってくれたので苦労はしなかったですし、教育委員会も消防も割とすんなり許可してくださいました。中標津高校に関しても最初少し難しいかなと思いましたが許可していただいて、とんとん拍子で準備が進んでいきました。こんな感じなのであればまた機会があればやってもいいかなと思うくらいスムーズでした。
ただ時間がなかったのでバタバタした感はあります。11月中旬頃に、茂木さんが花火師さん決めたというのを聞いてから実質1ヶ月くらいで準備しました。
当日は天気も良く順調に見えました
村元 個人的にはちょうどいい長さの時間だったと思います。30分~40分上げていても見ている人が飽きてしまいます。観覧場所がないので仕掛け花火をやっても見ることができませんし、やはり高く上げて打ち上げ花火というようなイメージでした。場所的にも仕掛け花火ができなくて打ち上げのみになったので、時間的にちょうど良くなったのかなと思います。天気も良くて最高でしたね。花火師さんが風がなさすぎるのもダメなんですと話していたので適度な風があってよかったです。
Facebookでよかったきれいだったというコメントを何件かいただきました。高校生などもSNSで「結構良かった」「綺麗だった」と言っていたようですし、好評だったと受け止めています。
有志の会とは少し違うかもしれませんが、有志の会のメンバーの子どもの中にミニバスケットボール少年団に入っている子がいまして、全道大会出場が決まったから何かお祝いしたいねってという話をしてたんです。
翌朝のゴミ拾いにはミニバスケットボールの少年団も参加したと聞きました
茂木 たまたま娘がミニバスケをやっていて、全道大会の出場が決まったので何かお祝いをしたいと思っていました。それでお祝いの意味も込めて手伝ってもらうことにしました。覚えてもらいたかったのは、上がったものは綺麗だけじゃなく、終わったあとには片付けが必要だということを知ってもらい、実際片付けを子どもたちにも経験してもらう。優勝したから、全道大会行けるから自分たちのために、花火あげてくれたんだなと思っている子もいると思います。スポーツだってみんなが集がまっているからこそできるもので、1人でできるものではありませんし、みんなが練習を重ねたから全道大会に行くことができたと思います。
花火を上げるためにも、これだけの大人が苦労して段取りをして、そして終わった後にはゴミ拾いもしてるんだというのを知って欲しかった。いい経験になったと思います。こんな機会もなかなかないと思います。なかなかゴミ拾いもできないと思うので。
メンバーが「おじさんたちも花火をあげるという夢が叶った。だからその夢を叶えるためには、やっぱり試合がんばってこい」とよいことを言っていましたね。
これからも何かイベントを企画する予定はありますか
茂木 このメンバーだったらまた何か違う企画あっても面白いと思いますし、が教育委員会さんには今回後援をもらいましたけれども、その時に花火のほかにも、もっと違うことをやってくれないかと相談されましたので、何かはまだわかりませんがこれからも機会があれば企画したいと思います。
正直、1ヶ月足らずで本当にできるのかなと思っていましたが、だけどこのメンバーだったらできちゃうんだなと改めて思いましたし、その辺のスピード感も含めて、やっぱり中標津もまだまだ捨てたもんじゃないなって思います。
何かやりたいと思っている人は他にもいると思います。そういう人たちとどこかで会えれば、意見交換をして協力し合うこともできますし、協力してくれって言われれば、喜んで手伝いに行きます。先程も話したようにやる気になればできるんだと知って欲しいと思います。
(取材/2021年12月28日)