YouTubeで全国へ別海町の魅力を発信

YouTubeで全国へ別海町の魅力を発信

コロナ禍の影響で、人が密集するようなイベントができない状況が続くなか、新たな施策に取り組む別海町商工会青年部。どのような活動をしているのか?

インタビュー:磯田 佑平(いそだ ゆうへい)
       別海町商工会 青年部 部長


今年度の活動

 コロナ禍での部長就任となったので、人が集まるイベントを企画しても実行できないと考え、動画を制作しYouTubeにアップすることで町を盛りあげていこうと企画しました。

 コロナ禍でイベントやお祭りが少なかったため、子どもたちを楽しませたいという思いから、eスポーツの大会も企画しました。青年部の親睦事業として、マルチメディア館を利用し部員とその子どもたちで、試験的にeスポーツ大会を開催しました。都会ではメジャーなeスポーツですが、この地域には体験する場がありません。子どもたちが楽しみながら、町を盛り上げられるきっかけとなれば良いと思います。

 昨年度も実施した別海中央小学校で使用している、机と椅子の修繕事業も行いました。冬休み中に行い、初めて高校生ボランティアや在校生と一緒に作業しました。みんな真剣に作業をしてくれたので、物を大事に使うということの大切さを感じてくれたのではないかと思います。

 例年ですと、青年夏祭りを7月末に開催していたのですが、別海町生涯学習センターの建設でぷらと前多目的広場を使用できないということもあり、また、コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止としました。

 ふゆとぴあ IN BETSUKAIにおきましては、青年部員の数が減り、このままの体制で開催は難しいと判断し、実行委員会を解散しました。この先どのようなかたちでイベントを行うのか、それとも冬はイベントを行わないのか、まだ何も決まっていません。今年度に関してはふゆとぴあ実行委員会の最後の事業として2022年2月19日に、花火を打ち上げようと企画しています。花火に関してもコロナウイルス感染拡大防止で、打ち上げ場所は非公開とし観覧場所の設置は行いません。新型コロナウイルスに伴う閉塞感を少しでも和らげ、町民の皆様に少しでも明るい気持ちになってもらえたら良いと思います。

市街地の清掃活動

小学校の机と椅子の修繕

話題のYouTube

 別海町をもっと知ってもらいたいという思いがYouTubeを始めたきっかけです。例会で事業者紹介というものがあって「自分の会社はこんな会社です」と部員の前で発表していて、それをもっと広く伝えられたら良いのではないかと思い企画しました。

 別海町商工会青年部チャンネルを作り、事業所紹介や私たちの活動の紹介をしています。みんなが当たり前にYouTubeにアップする時代ですし、子どもたちもみんな見ています。簡単にできるのであればやってみようとスタートしましたが、編集作業が大変なのでなかなかアップすることができていません。町民の方からはもっとアップして欲しいという声をいただきますが、仕事をしながらの活動なので編集作業が追いつきません。

 今後はYouTuberがやっているような実験動画や町民に聞きましたランキングなど、新しいことにも挑戦していきたいと思います。まだまだPRも足りないのでチャンネル登録者数も少ないですが、別海町の人口を目標に登録者を増やしていきたいです。達成の大前提として継続した取り組みが必要だと思います。

来年度に向けて

 スポーツ大会の実施、YouTube動画のアップ、別海町の絵本を作成しようと企画しています。家で子どもに絵本を読んでいるときに、自分たちの絵本を作ったらおもしろいと考えたのがきっかけでした。しかし町の絵本を作った方が、子どもたちに町を知ってもらうきっかけになると、別海町の歴史を絵本にすることに決めました。

 絵本の制作は委員会を作り現在も活動しています。ストーリー部、デザイン部、製本部と3部隊に分かれて活動しています。まずは、図書館を利用し史料を調べたり、町の歴史に詳しい方にお話を聞いたりして、自分たちが町の歴史を学ぶことから始めます。そして、ストーリーを作り、その後の活動はまだ未定ですが、子どもたちに読み聞かせできるようにしていきたいです。

 4月に生涯学習センターがオープンする予定なので、そこで令和4年度中にはeスポーツ大会を開催したいと考えています。子どもたちの思い出に残るようなイベントにしたいです。私の幼い頃は夜市が開催されていてすごく楽しかったことが記憶に残っています。子どもたちに、将来も別海で生活したいと思えるような、楽しい記憶をたくさん作ってあげたいです。

 高校を卒業して就職する子が30名程度、あとは別海から旅立ちます。都会は便利でもちろん魅力的ですが、小さい子どもたちと少しでも関わることで、僕たちがこの町を作っていくんだと思ってもらえるとうれしいです。若者が入ってきて活躍できるまちづくりをしていかなければ、何もかわりません。

 YouTubeでの情報発信、もっと町をPRして盛り上げられるような取り組みをしていきたいと思います。

(取材/2022年1月19日)