中標津町議会議員選挙を終えて─2020
新人議員に聞く。
届かない声を聞き町と町民の架け橋に
【取材】佐久間 ふみこ(さくま ふみこ) 65歳 公明党
立候補のきっかけ
私は、公明党公認ということで出馬させていただきました。
今回、水石議員が3期務めて退任するということで後任に推薦していただきました。公明党の党員として、政策や働きは知っているものの、町政となると私も悩みましたが、決意して出馬させていただきました。まだまだこれから町のことについて勉強していかなければと感じています。
平成2年に主人を事故で亡くし、3人の子どもたちがまだ幼く、一家の柱を失い悲しいことではありましたが、子どもたちが小さかったこともあり毎日を必死に、でもしっかりと前を向いて生きていく必要がありました。母や周りの人たちの助けもある中で、児童館の指導員として19年間働きましたが、母の介護をするため早期退職し、最後は看取ることができたのはよかったと思います。
あっという間に過ぎていった気がします。
その後、中標津町文化スポーツ振興財団でパートとして6年間勤めました。
小さな声を拾い上げて公の場に
支援していただいた方々の声を聞くと、困ったことや要望が色々とでてきました。 私は生まれ育ったこの町が住みやすく本当に好きです。しかし、65歳を過ぎ、周りの高齢の方からもお話を聞く中で、非常に大事な役割を持っているはずの町内会への次第に減っているのでなんとかならないか、というものがありました。
高齢で2人で住んでいる方や若く子育て中の方のほとんどが町内会に入っていません。長く同じところに住んでいて、近隣の方とは挨拶はもちろんですが、様子を見にいったりお料理を差しあげあったりするのが普通だと思っていたので、残念に思っています。
困ったことがあっても相談する相手がいなくて、役場に1本電話すれば済みそうなことでも、じゃあ役場のどこに伝えればいいのかわからない、どこにきけばいいんだろう。と、そういった話を聞きます。証明書などを取りに行ったりすることはあっても、頻繁に行くところではないので行きにくいとかですね。
また、財団の仕事をしていて思ったことなのですが、立派な総合体育館がせっかくできたのに、個人で利用される方は同じ方が多いようにおもいます。老若男女問わずもっと多くの方に利活用していただきたいと思います。
いろいろな声を聞いていると、声を上げたくてもあげられない、声を上げても届かない、そのいろいろな方の小さな声を代わりに私が聞いて、議会に持っていければと思っています。
今までこの町でお世話になってきたので、その恩返しということではないのですが、これからは町民の代表として責任のある立場に立ったからには、まず町民の要望を聞くことから進めて動いていき、町と町民の架け橋になりたいと思っています。町民の言葉を町に伝えること、また町の言葉を町民に伝えることで安心と理解を深めていきたいと思っています。