ウィズコロナ時代
日本初となる新サービス

ウィズコロナ時代<br>日本初となる新サービス

地元スーパーの新型コロナウイルス対策

【取材】東武サウスヒルズ中標津店 財務課長
南園 真宏(みなみぞの まさひろ)


 中標津町の東武サウスヒルズでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として新たな取り組みを開始した。

 ライフラインとして重要な役割を担う、食料品など生活必需品を販売するスーパーやコンビニエンスストア。利用客や従業員が安心して利用・従事できる環境づくりが求められている。コロナ禍で高まる消費者の衛生意識。これからの時代に対応する、新たなサービスの展開を始めた地元スーパーの取り組みを聞いた。


日本初となるサービスとは

 お客様が注文した商品を専用の駐車場で受け取ることができるのがカーピックアップというサービスで、アメリカのウォルマートというスーパーマーケットがこのサービスを取り入れていて、東武としても以前から注目していたサービスでした。

 お客様からご注文いただいた商品をスタッフが車まで運び、指定の場所に商品を積み込みます。入店せずに商品を受け取ることができるので、接触も回避できることから、コロナウイルスの感染防止対策としても有効であるこのサービスの導入を急ピッチで進め、今年の7月28日に開始しました。


サブスプリクションでサービスを提供

 現在はご家庭を持つ主婦の方を中心にこのサービスをご利用頂いています。大きいものや重いものもお車までお届けしますので、ご自宅到着後にお車から商品を運び入れる以外、商品を持つ必要がありません。

 現在はご家庭を持つ主婦の方を中心にこのサービスをご利用頂いています。大きいものや重いものもお車までお届けしますので、ご自宅到着後にお車から商品を運び入れる以外、商品を持つ必要がありません。

 利用するには専用のアプリのダウンロードが必要で、商品の注文や駐車場停車後に到着を知らせる際にもこのアプリを使用します。このサービスは月額300円という利用料はかかりますが、毎日利用することができ、店頭と同じ価格で待ち時間なく買い物ができるのでレジに並ぶなどのストレスがかかりません。

 東武の売り場にある大半の商品は、このサービスで購入可能です。現在は2万5千点ほどの登録で、今後4万点の商品が注文できるようになります。

 東武では一の市という特売日があるのですが、特売品も並ばずに買えるのでそれを目的に利用される方も増えてくるのではないかと思います。


10月中旬から宅配サービスも展開

 このアプリを利用して10月からは宅配サービスも開始します。お客様のお宅に専用のロッカーを設置して、そこにご注文頂いた荷物を届けるというサービスです。お子さまの体調が悪かったり、お仕事が忙しくて買い物に出られない時も、新鮮な食品が手に入るので、日々の買い物が楽になります。

 まずは中標津町市街地のみのサービスとなりますが、今後は近隣の町にも広げて行くことを検討しています。サービスの利用登録者は500件を目標としていて、500件登録者がいると1日100件ほどの注文がくるというデータがあります。

 このサービスはアプリを使用するのでスマートフォンがない方にサービスを提供することができません。お年寄りなどスマートフォンをお持ちでない方には店内でお買い物して頂いた商品をご自宅まで配送する「らくだ便」というサービスの提供も同時に考えています。

 新型コロナウィルスの影響でこれから世の中がガラっと変わってくると思います。高齢化も進んでいるので、もしかすると宅配が当たり前という世の中になるかもしれませんし、宅配サービスがビジネスモデルの1つではなく基盤の事業となるかもしれません。新しいビジネスモデルを確立するには資金がかかりますが、このサービスを一番最初に始められるというのは非常に大きなポイントになると思います。

 スタートしてからも様々な課題が出てくるとは思いますが、まずこの事業をしっかりと軌道に乗せていきたいと思います。


【お問い合わせ】
東武サウスヒルズ 中標津店
電 話 0153-72-3155
標津郡中標津町南町3-10