標津町で2度の延期を経て「しべつ☆はしご酒」が開催される予定になっている。無事開催ができるのか、またなぜ今年開催に踏み切ったその思いとは。
インタビュー:勝藤 広幸 (かつふじ ひろゆき)
標津町商工会 経営指導員
当初の予定から開催が延期になりました
8月の5日、6日の2日間で開催の予定でしたが、3週間後の8月26日、27日の2日間に延期しました。しかし、またコロナウイルスの感染が拡大している状況ですので、さらに9月30日、10月1日に延期することにしました。
延期にあたって特に基準はないのですが、周りからの声もありましたしトップの判断で延ばした方がいいのではないかとなりました。感染者数が右肩下がりになっていれば開催したかもしれませんが、右肩上がりの状態ですし、標津町でも週に約40人の陽性者が出ている状態です。
役場にも問い合わせが結構あったらしく、商工観光課長からも開催するのかしないのか連絡がありました。先日商工会にも電話があって、その時点ではまだ開催しますと伝えたのですが、副会長とも話をして自主的に延期させていただきました。
3年前までは継続して開催していたイベントでしたが、コロナ禍になって一昨年、昨年と2年連続で中止になりました。今年はできれば中止したくないので延期というかたちを取りました。
本当であれば2回開催したいと思っていました。予定通り8月に開催できていれば10月にも開催したいと考えていました。しかし延期が2回続き9月になってしまいましたし、さらに延期になるかもしれない可能性も考えると、時期的に寒くなってしまいますし、2回目は無理かなと思います。
はしご酒の開催を判断されたのはいつぐらいでしたか
開催の判断をしたのは準備の関係もあるので結構早い時期でした。本来8月の頭でやる予定だったので2ヶ月前には会議を開いて今年こそは開催しようと決めました。感染対策はそれぞれのお店でしっかり行っていますし、飲食店さんからも特に反対意見がありませんでした。また町、特に飲食店に人が出ていないのはよく見ていましたし、やはり盛り上がりが必要だということも決定の理由でもありました。
これまでは1日だけの開催でしたが、今年は2日間にしました。これに関して商工会内や参加店からもいろいろな意見がありましたが、参加される人の分散が目的です。1日だけで開催していた時には、お客様が集中してお店に入れないと言う話も聞いていましたし、平日に開催していましたが漁師の方は土曜日が出やすいと言うことでしたので、金曜日と土曜日の開催にしました。
実は僕は2020年の1月、ちょうどコロナウイルスが出始めた頃に異動で標津町に来たので、はしご酒はもちろん、水キラリも盆踊りも何もイベントは見たことがありません。そういった意味でも今回のはしご酒は楽しみですし、ぜひ無事開催できればと思っています。
はしご酒はどのような形で行われるのでしょうか
4枚綴りのチケット(飲み物券)を3,000円で購入していただき、参加者の方には首から下げるカードケースに抽選券付きのチケットを入れてはしご酒に参加するお店の中から、4店舗のお店に行っていただきます。そのうち2店舗は指定店としてカードのスクラッチを削っていただいて出たお店に行く形になります。残り2店舗は自由に選んで行っていただくことになります。
これまでは1枚2,500円でしたが今回は3,000円にチケットの値段を上げさせていただきました。また、今までは1枚600円でお店に換金していましたが、お店をバックアップを少しでも強化する意味もあり700円の換金に変更しました。残りの200円は景品に当てます。他にも町内の各商店などから協賛として景品を用意していただきました。商工会と協賛店からの景品を合わせると全部で60点ほどになります。
2日間になったことで、お店に行くのは日を跨いでもいいことにしました。もちろんチケットを2セット購入していただいて2日間別々に8店舗回っていただいても構いません。1店舗あたりにかける時間も参加者の自由になります。ただ、1日の開催時間が限られているので、その時間内でのはしごになります。いままでは1日だったので、結構駆け足で回られていたようですが、今回は2日間ありますので、少しは時間に余裕があるかなと思っています。
1日目の開始・終了時間は、参加店の営業時間にお任せしています。2日目は開催時間は同じように営業時間に合わせて開始し、終了は22時です。その後各お店を商工会の職員がまわりチケットを回収します。職員の負担を少しでも軽くするため22時に設定しました。翌月曜日に抽選をおこないます。当選者に関しては、後日折り込みチラシで周知することになります。
参加店は18店舗で、うち2店舗は川北です。少し距離がありますので、当日は町に依頼して無料バスを運行します。
400枚以上はチケットを用意しましたが、すでに結構チケットが売れていると聞いています。販売店によってはチケットの追加を依頼されています。町外の方も多少いらっしゃると聞いています。
(取材/2022年8月20日)