運転代行業と飲食店のタッグでコロナ禍に新たな商機を
地域にデリバリー文化の定着を
インタビュー:平間 直樹(ひらま なおき)
中標津中央運転代行 代表
なかしべeats 代表
コロナ禍でのデリバリー代行サービス
新型コロナウイルスの影響で、平日で10〜20名、休日で20〜30名あった運転代行利用者が半減しました。昨年2月にファーマーズチキンの大山代表から、デリバリーをやってくれないかと打診を受けたのがサービスを始めたきっかけです。
タクシー事業者は飲食店の配達代行業務が可能になりましたが、運転代行業は対象外で、北海道運輸局釧路運輸支局の許可を取り、ナカシベeats(イーツ)のサービスを開始しました。
軽自動車1台を購入し、3名いる運転代行の社員のうち1人が配達代行業務にあたっています。現在、Farmer’s Chicken(ファーマーズチキン)中標津店、多国籍料理 呑食里、牛タンと酎ハイ専門店 ベロチューの加盟店3店舗の配達代行を請け負っています。
注文は、各店に注文にしていただき、各店は注文を受けると、会社に連絡が入り、ドライバーがお店で商品を受け取り、それからお客様の元にお届けしています。配達料は4㎞以内は500円、1㎞ごとに100円加算しています。
サービスを始めた当初は月に40件程度の利用がありましたが、その後は月20件程度で苦しい状況が続いています。人件費、車両の保険代などの経費がかかるので運営は赤字です。車両は黒ナンバーと呼ばれる事業用軽自動車なので保険代もばかになりません。
加盟店を増やすことで、もっとお客様にご利用いただけるのではないかと考えています。あと1、2店舗であれば対応可能なので、加盟したいお店があればお声がけいただきたいです。
飲食店もコロナ禍で厳しい状況なので、協力してこのサービスを広めていき、互いに利益がある状態を見出していかなければなりません。年末年始は需要が増えると予想していますので、その状況を見て見直しを図り、一生懸命やっていきたいと思います。
ベロチュー
ファーマーズチキン
(取材/2021年8月26日)