新たな場所への移転で特別な時間と空間を。

新たな場所への移転で特別な時間と空間を。

インタビュー:山崎 淳(やまざき じゅん)
オプティーク リトム 代表


おしゃれで個性的な眼鏡を取り扱うオプティーク リトムが、今年の2月に移転を決めた。
なぜ移転を決めたのか、そしてどのようなビジョンを持って新しい場所での経営を進めるのか話を聞いた。


移転をする理由とは

地元に深く根ざしたお店を長期的に運営し、将来的には飲食と眼鏡を融合させたお店を展開したいという強い思いを抱きながら、開業から約1年が経過しました。最初は、とりあえず1年間ほど現在の場所での営業を計画し、その期間中に適した物件が見つかれば移転を検討していました。この1年を通じて、地域の動向や収益の分析を元に、次のステップを踏むことを決めました。

お店を構える場所については、中標津バスターミナルの前、以前は駅前の一等地で栄えていましたが、今もなお廃れていないと感じています。移転先は以前デタントという喫茶店があった場所で建物は古いと感じる一方で、ノスタルジーなその個性に魅力を感じ、自ら改装していくことで新しい価値を生み出せると思います。中標津には、私が訪れる前からおしゃれなイメージがあり、その魅力に引かれて、自分もその中で何かを始めたいと考えていました。石川県の金沢に、1階が眼鏡屋で2階がカフェというポップな雰囲気のお店があります。おしゃれでアットホームな雰囲気に包まれていたことが印象的で、このような雰囲気を持つお店を経営することが、私の夢でした。飲食と眼鏡を融合させた独自のコンセプトを追求する中で、この場所が最もマッチしていると感じました。2月7日オープンを目標に準備を進めています。

中標津バスターミナル前にある移転先

移転前後で変わることはありますか

新しいお店を認知してもらうためには、イベントやポップアップなどを積極的に活用し、眼鏡だけでなく小物や革製品、ケースなども提供していく考えです。昨年、札幌の飲食店で開催したポップアップでは、お酒を楽しみながら知らない人とのコミュニケーションが生まれ、そこでメガネについての好意的な意見も共有されました。この経験から、飲食や音楽を取り入れたエンターテインメント性のある場所を目指し、イベントやフード、音楽を通じて新たなコミュニケーションが生まれ、お客様が訪れるきっかけとなることを期待しています。眼鏡の選定は試着が不可欠で、そのプロセスを通じてお客様とのコミュニケーションを大切にしたいと考えています。

現在は眼鏡屋だけでの事業展開ですが、1年間の経験から、単一の柱だけでは人の流れが限られることを実感しています。目指す方向はまだ具体的に定まっていませんが、何か新しい価値を生み出し、人々が気軽に集まり、楽しめる場所をつくりたいというのが目標です。

これからどのようなお店にして行きたいですか

現在、オリジナルブランドの眼鏡制作を進め、今年の4月か5月にはそのスタートを予定しています。新しいブランド名が確定し、これから入荷する商品にワクワクしています。今後の展望として、スタッフを雇用する際には法人化を視野に入れています。そのためのステップにも着実に取り組んでいますが、まだ未定の部分も多くあります。

音楽を組み込んだイベントの企画にも力を注いでおり、その中でDJイベントが最も具体的で実現可能なかたちと感じています。企画するイベントではアットホームな雰囲気を大切にし、お酒の提供も行いながら、心地よい空間を演出していきたいと考えています。

DJイベント以外にも、月に1、2回のペースでポップアップイベントを計画し、地元のお店や新規出店希望者との協力を通じて、多彩な料理を提供していく予定です。新しくお店を始めたいという方にとって何かチャレンジできる場所として提供できればうれしいです。

最近増えた知り合いのネットワークを活かして、イベントの企画や実現に協力してもらえればと考えています。異なるバックグラウンドを持つ人たちとの連携が新たな可能性を広げてくれることを期待しています。

喫茶店として使用されていた改装前の店内

(取材/2024年1月23日)


【店舗情報】
オプティーク リトム
営業時間 11:00〜19:00
定休日 火曜日
電 話 050-3562-0306
標津郡中標津町東2条南1丁目 2階