コロナ緩和によるイベント開催|まちなか賑わい秋の陣3年ぶりの開催と今後について

コロナ緩和によるイベント開催|まちなか賑わい秋の陣3年ぶりの開催と今後について

中標津町商工会が毎年開催してきたイベントが2年間イベント自粛の末、昨年は開催を決断した。

インタビュー:安田 隆(やすだ たかし)
株式会社 万両屋 代表


3年ぶりの開催となりましたが、今回開催となった経緯をお聞かせください

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で長く自粛が続き、さまざまなイベントが中止となりました。行動制限も緩和されてきた時期でしたし、町民の皆様も我慢が続いていましたので、やらなければいけないと思い、北海道のイベント開催基準に基づき、開催できると判断しました。

 例年であれば9月に開催していた「まちなか賑わい秋の陣」ですが、コロナ禍で感染状況が不安定な中での開催となるため、感染対策など準備に時間を要し、準備期間が足りず実行委員会で10月に開催を持ち越すことを決めました。

以前との大きな違いはありましたか

 今まではお客様がどこからでも入場できましたが、今回は柵の設置や警備員を配置し入口を1箇所にしました。そのため体制を整える費用の負担は増えました。

 入口では感染対策のため消毒をしていただき、何かあった時に連絡が取れるよう参加者名簿に記帳もしていただきました。入口が1つしかないため、来場客が集約してしまうことを考えスタッフの増員が必要だったため、人員の確保には苦戦しました。商工会女性部とボランティアの方が手伝ってくれたので、相当の人数を入り口に配備することができました。来場者の中には、なぜ記帳しなければならないのか、理解いただけない方もいらっしゃいましたので対応は大変だったようです。

 感染対策の観点から、観覧スペースと飲食スペースは完全に分けました。販売ブースは通常の半分以下にしたことで、コロナ対策に配慮した人員の配置ができたのではないかと思います。

今後の問題点や課題はありますか

 「まちなか賑わい秋の陣」は、町の中を歩いてもらいながら会場来てイベントを楽しんでいただくことが本来の趣旨です。町内のお店は日曜日休みも多く、開催日を変更した方が良い、会場だけが賑わうだけで開けていても商売にならないなどの声もあります。町のお店を賑わせるためという趣旨を考えると、開催の曜日など、根本的に考える必要があるかもしれません。

 それでも、商工会として、この町で商売させていただいている感謝の気持ちを町民の皆様へ還元することはできたのではないかと思います。

 今回は前売りチケットを販売しなかったので、来場者が減るのではないかと心配しましたが、約3、000人にご来場いただき、予想以上の結果となりました。

 昨年の開催で12回目になります。今後はイベント内容を大きく変えていきたいと思っています。例えば、ライジングサンロックフェスティバルように、数カ所に会場を設けるなど、町全体が盛り上がる仕組みづくり。子どもたちの発表の場を増やし、子どもたちを楽しませる、この町への思いが強くなるような取り組みも必要です。

 これからの町を担う子どもたちを楽しませることは、未来への投資、それが町の発展につながっていけばと考えています。

(取材/2022年12月27日)