中標津に専門学校を。
中標津町岩谷学園誘致の会の活動の今。

中標津に専門学校を。<br>中標津町岩谷学園誘致の会の活動の今。

中標津に専門学校を。
中標津町岩谷学園誘致の会の活動の今。

インタビュー:長谷川 周栄(はせがわ しゅうえい)
       中標津町岩谷学園誘致の会 会長

 2019年に発足した中標津町岩谷学園誘致の会。

 2021年に岩谷学園ひがし北海道日本語学校が開校、2024年には待望の専門学校開校を目指す。人口減少、少子高齢化による人手不足、地域が抱える問題に対して、明るい兆しをつくることができるのか。

 現在はどのような活動をしているのか、会長の長谷川氏に話を聞いた。


現在の取り組み

 2024年4月に岩谷学園ひがし北海道IT専門学校(仮称)の開校を目指し、今年9月に設置計画を道に申請し、11月の私立学校審議会にはかる準備を進めています。専門学校は2年制で農業酪農ITと商工業観光ITの2コースを予定していましたが、地域のニーズや子どもたちの意見も取り入れるべく実施したアンケートの結果を踏まえ再考しています。先日行われた町民説明会には、100名以上の参加があり、貴重な意見や励ましの声を頂きました。

 専門学校ができることで、道内他町村のみならず、他県からの若者を呼び込むことが期待でき、地域の高卒者は、進学先の選択肢が増えます。親御様におきましては、地域に学校ができることで、地方の学校に進学するより金銭的な負担が少なくなります。

 人口減少、少子高齢化が進む地域において、地域が生まれ変わる起爆剤になると考えています。

今後の課題

 2021年に開校した岩谷学園ひがし北海道日本語学校は、コロナウイルス感染拡大の影響で入国制限措置により来日できない生徒が多く、現在生徒数は7名と厳しい状況です。次年度に向け生徒の募集活動は継続的に行なっています。

 専門学校の建設は、ウッドショックによる建設費の高騰で、資金計画も見直しが必要です。

 まだまだ課題は山積みですが、地域の持続可能な発展に寄与できるよう、課題に取り組んでいきたいと思います。

(取材/2022年7月25日)