コロナ直撃のカラオケ店 新たなニーズを取り込む
コロナ禍を生き抜くカラオケ店の戦略
インタビュー:上原 成二(うえはら じょうじ)
中国料理 大和殿 代表取締役
石井 智也(いしい ともや)
カラオケ&Cafe DENDEN 店長
立ち食処に改装
昨年から続く新型コロナウイルスの影響で、売り上げが昨年同期の半分のペースで推移していた状況で、今年に入り経費削減でリース品のカラオケ機器を数台返却しました。空いたスペースの活用を考えていた際に、社長から立ち食い処の提案があり、5月に1室を立ち食いスペースに改装して、うどんとそばを提供しています。
▲立ち食いスペース内観
カウンターを設置して、4人分の仕切りを設けました。メニューはかけうどんとそば、ざるうどんを500円で提供しています。うどんは中標津で人気のむらかみうどんさんの麺、そばも中標津の上原農場のそばが原料の手打ち麺を使っています。午後6時からの提供なので、さっと夕食を済ませたい時などにご利用いただければと思います。
上原農場の無添加生そばを楽天市場でふるさと納税の返礼品として提供を始めました。プレミアムNA2なかしべつ牛乳で打ったそばは、栄養価が高く、地場産品のブランド化にも取り組んでいます。
多目的にルームを活用
▲多目的ルーム
オフィススペースとしてご利用いただける部屋もご用意しています。こちらは1週間1、000円の定額で提供しています。wi-fiや電源が使えて、エアコンもついてますし、ドリンクはフリードリンクです。マウスパッドや事務用品などの貸し出しも行ってます。ビジネスだけではなく、楽器の練習やネットカフェのような感じでご利用されるお客様もいらっしゃいます。カラオケの利用はできませんが、オープンから18時まで一週間何度でもご利用いただけます。
当店にはプロジェクターが付いたお部屋が2つあり、ブルーレイプレーヤーの貸し出しもしています。音響面も優れているので、映画鑑賞やライブDVDの鑑賞などでのご利用もおすすめしています。
アフターコロナへ向けて
新型コロナウイルスの影響で厳しい状況の中、お客様がどの程度戻ってくるのか予想がつきません。これは業界全体に言えることだと思います。この未曽有の危機に対し、新しい発想をもって立ち向かっていくしかないと思います。
(取材/2021年8月24日)