家事代行を通して心に余裕を持つことの大切さを伝えたい。
インタビュー:田中 夏菜子(たなか かなこ)
中標津・別海 家事代行サービス
家事や仕事が忙しくてなかなか家の片付けや掃除にまで手が回らない人、片付けが思うようにできない人のために活躍する家事代行サービス。
中標津町で新たに家事代行を事業として起業した人がいる。なぜ中標津町でこの仕事を始めたのか、その仕事を通して何を伝えたいのかを聞いた。
家事代行を仕事として起業した理由は?
今の仕事をはじめる前、ある会社で家事代行の仕事を5年間担当していました。その後中標津で本格的にやりたいと思いはじめたのと、収納の仕事が好きなのもあって個人でやりはじめ、昨年の12月から本格的に家事代行業として起業しました。
以前釧路に住んでいた頃、知り合いでこの仕事をやっている方がいてどういった仕事なのかを見聞きしていました。家の中が片付かなくて困っている方は多いと思いますし、私もやってみたいと思っていました。
子どもの頃は片付けが得意ではなかったのですが、片付けの後のスッキリ晴れるような気持ちは好きでしたし、模様替えも大好きでした。ただ、片付けがいまいちできないことには、どこかモヤモヤする気持ちがありましたし、そのことがこの仕事をはじめるきっかけのひとつにになっているのかなと今になって思うことがあります。
上手に片付けができるようになりたいという思いはずっとあったので、大人になってから本を読んだりテレビで放送していた片付け方を見て学習しました。
具体的にはどのような仕事内容になりますか?
一言で家事代行と言っても、部屋の掃除や片付けだけではありません。買い物代行や通院・入院の付き添い、外出付き添いまでします。誰にも頼めない時など、本当に困っているときに頼れる先になれればと思います。仕事を通して「ありがとう」と言われるのがとても嬉しいですし、やりがいも感じています。
片付けをする時に必要なのは収納の場所に対して、ものはそこに入る量だけにすることです。1年に1回2回しか使わないものを溜めておいても意味がありません。場所だけとってしまい、広い部屋でも狭くなってしまいます。そうなると暮らしにくくなってしまいます。それに忙しくて「片付けないとダメだな」と思いながら過ごしていると、モヤモヤしたりイライラする人もいると思いますし、その気持ちで日々を過ごしていくことになります。
どのような依頼が多いですか?
お客さまから収納場所をうまく使えないという相談が多いです。そういった方には収納に関するアドバイスを行いながら、何をどこに収納するのかを決めて片付けます。中には収納場所に入りきらないくらいものが多いこともあります。そういった場合はお客さまの了解が得た上で、本当に必要なものなのかを確認して捨てさせていただきます。
捨てることができないと片付きません。捨てても問題ないかを確認して、片付けをさせていただきます。こういう時は「捨てますか?」と聞くと捨てられなくなることが多いので、「どうしますか?」と聞くようにしています。片付けたあとは、最後にどこに何を入れたかを確認するようにしています。一度場所を決めて収納すると、2回目に私が行った時には、きちんと元の場所に片付けられています。お部屋は少しは散らかっているのですが、きちんと片付けてくださっています。
もちろんあまり触られるのを好まない方もいるので、ある程度の掃除だけをすることもあります。逆に一緒に片付けをすることを希望される方や、すべてを任せてくださる方もいて、さまざまですね。
忙しいということもあるのですが、お仕事を頼まれるお客さんは、お掃除が苦手な方が多いです。気軽に相談してくだされば私の方で収納場所を決めたり、アドバイスをさせていただいています。収納場所を決め、ものを減らすことからはじめて、1週間に1回、2週間に1回と定期的にお掃除に入らせていただくと結構きれいなままなことが多いです。
高齢の方の付き添いを頼まれることもあります。高齢でケガをした方が用事を済ませたい時にヘルパーを頼むことができる制度があるのですが、すぐには来れないことがあります。でもお買いものには行きたい、息子さんなどに頼むとしてもお仕事があって夜しか行くことができない。今の時期であれば滑るし日中に行きたいと依頼がありました。
一緒にお買いものに行って、銀行にも行きました。少し時間が余ったのでお掃除もしましょうかと言ったのですが、お客さまはお話がしたいと言われました。今コロナの関係もあって普段人と接する機会があまりないということで、話し相手をさせていただいたということがありました。
その後、同じお客さまから病院に行くのに付き添いをしてほしいと連絡があったのですが、そのときは他のお掃除のお仕事が入っていて行くことはできなかったのですが、お掃除以外にもこのようなお仕事をいただくことがあります。
また最近では、親が大きな一軒家にひとりで住んでいるがなかなか片付けきれないので掃除して欲しいというのもありました。ある企業様から業務委託の誘いもいただいています。
このようにさまざまな依頼がありますが、今お仕事をいただいているお客さまには20代から30代の若い主婦の方が多いです。主婦は忙しいです。働いている方ならなおさらです。家事の時間を減らしてでも自分の時間を作らないと気持ちが追い詰められてしまいます。次に多いのは会社の経営をされている方でしょうか。
少しやり方を変えることで、少し楽になりますよという話をお話したりして、そのお手伝いをするのが私の仕事だと考えています。
中標津・別海 掃除代行サービス
女性スタッフだけのお掃除会社
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